今回は、具体的な事例と対策についてお話します。
A子さんの事例
私は中学生の時、最初のリストカットを経験しました。その頃、家で嫌なことがあり、気分が晴れずに悶々としていました。
ある日、カッターで手首でも切ってみようと思い、そーっと腕に傷をつけたところ、血が出てきて気分がスカッとしました。
それ以来、やめようと思っても、自分ではやめられなくなりました。切っても痛くないし、どんどん流れてとまらない血を見ていると、笑いが止まらなくなったりします。
高校ぐらいから学校のトイレでも切るようになりました。腕にはたくさんの傷跡が残っているので、長袖しか着れません。(19歳専門学校生A子)
リスカ対策どうすればいい?
上記のA子さんのように、リストカットをしている時に痛みを感じない人はたくさんいます。
自分自身の心が現実にないような状態になり、知らないうちに手首を切ってしまう人もいます。
どうしてそんなことをするのかと不思議に思う人もいると思いますが、リストカット自体の意味よりも、リストカットをした人の気持ちや悩みの背景に注目してあげてください。
個々の事例により異なりますが、幼少時からずっと家庭の悩みを抱えている人が半数以上いるという報告もあります。
自傷行為について、周囲の者は怒ったり叱ったりせずに、その背景にある悩みをゆっくりと聴いてあげてください。それが有効な予防と対策になります。精神科や心療内科などでカウンセリングを受けることもオススメです。
リストカットしたくなったら、やわらかい先の丸いマジックや筆ペンなどで、特殊メイクのように腕に傷の模様を描いて、本物のリストカットを避ける人もいます。
カウンセリング以外にも、代わりとなる方法を自分なりに工夫をすると良いでしょう。
一人で悩みを抱えずに、信頼できる相談者を見つけることが大切です。
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