若者の間では、「リスカ」とも呼ばれ、一般的な女子高生の1~2割が経験しているといわれています。
一種の社会現象ともいえるリストカットですが、その実態はどうなっているのでしょうか。
今回は、リストカット現象の実態について、ご報告します。
リストカット現象の実態
リストカットは自分自身を傷つける「自傷行為」の1つです。
「自傷行為」は手首だけに限らず、腕、足、腹など様々ですが、ある総合病院の調査によると「自傷行為」の患者さんの約60%が手首を傷つけているとのこと。やはりリストカットが一番多いようです。
ちなみに腕(アーム)を傷つける行為は「アムカ」と呼ばれます。
リストカットをするのは若い女性が多いのですが、中年の方や男性、中には小学生もいます。世間一般的には、自殺目的と間違えられることが多いのですが、ほとんどの人が体を傷つけること自体が目的で、自殺をしたいわけではありません。
明確な理由はないけれど、「イライラしたので一度切ってみたらスーッとした」など自傷行為自体がクセになってしまう人が大半です。こっそり隠れてリストカットをする人もいれば、自分のホームページなどで写真を公開する人もいます。
周囲から見て一番心配なのは、傷による出血ですが、前出の病院の調査によると、病院に来ている患者さんのうち、自然に出血がとまる浅い傷が約60%、傷口を縫う必要のある深い傷が約30%でした。傾向としては、浅い傷を複数、手首や腕に刻みつけるといった行為が多いようです。
しかし、必ずしも自殺願望がないわけではありません。
リストカットという行為の裏には、「どうすればいいかわからない」「助けてほしい」「苦しみをわかってほしい」という心の叫びが隠されているのです。
次回は、リストカットの事例と予防・対策についてお話します。
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