2013年11月12日火曜日

セクシュアル・ハラスメントの被害者に表れやすい症状と対処

セクシュアル・ハラスメントは、大きなストレスの原因になります。
一人で抱え込んでいると、精神的に体調を崩すなどして、あなたの大切な人生を狂わせる危険性があるのです。

今回は、セクハラを受け人に表れやすい症状をいくつか挙げてみたいと思います。

 

セクシュアル・ハラスメントの被害者に表れやすい症状


セクハラを受けた人は、そのストレスで不眠や胃痛、頭痛、ふるえ、集中力の低下、食欲不振などの症状がみられるようになり、自律神経が乱れ、発汗や呼吸不全、動機が起きたり、女性の場合は生理不順、男性の場合は精力減退などが起きたりもします。

これらの症状が続くと、うつ病になったり、ASD(急性ストレス障害)やPTSD(心的外傷後ストレス障害)になったりする可能性も出てきます。

そして、場合によっては、男性恐怖症や女性恐怖症に陥り、めまいや吐き気、パニック発作といった症状が表れることもあるのです。

 

セクハラの対応はどのようにすればよいのか


基本的に自分が「被害に遭っている」と感じたら、それはセクハラに該当すると考えてください。

自分で解決する場合は、しっかりと「不快なのでやめてください」といったことを伝えるとよいでしょう。
他にも、文書で相手に知らせることや周囲の人に相談してみると良いかもしれませんね。
意に反する性行為をせまられても拒否できるような心構えが望まれます。

現在では、ハラスメント専用相談窓口も多く設置されています。
もし、相談する窓口がない場合は、HPでハラスメント相談関係を検索してみると窓口が見つかるかもしれません。

何にせよ、問題を抱え込まずに、周囲の人たちや専用窓口に相談してみるのが良いでしょう。




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2013年10月16日水曜日

セクシュアル・ハラスメントに、遭っていませんか…?

道徳心やモラルのない行為により相手を不快にさせる「嫌がらせ」。
これをハラスメント(harassment)と表現することがあります。

青年期初期以降からハラスメントに困っている人が多く、メンタルヘルスの分野でも大変注目されています。

 

ハラスメントとイタズラの違い


ハラスメントと似たような行為に「イタズラ」があります。
ハラスメントとイタズラの違いについて、前者は意図的に不快にさせられた受け手側の認識を言い、後者は相手に迷惑をかけた行為者側のことを指します。

例えば、飲み会で上司であるAさんが場を盛り上げるために、突然部下であるBさんを巻き込んだ場合、人前で緊張する性格のBさんは仕方なく一緒にこの場の雰囲気を盛り上げることになります。
Aさんは、その場を盛り上げることができたので満足していますが、Bさんはとても苦痛を感じています。

このように、行為者がハラスメントのつもりではなくても、受け手の捉え方次第でハラスメントになりえるのです。

 

パワーハラスメントとセクシュアル・ハラスメントのつながり


ハラスメントはセクシュアル・ハラスメント(以下、セクハラ)、パワーハラスメント(以下、パワハラ)などを含む広い意味を持ちます。

セクハラが発生しやすいとされるパワハラは、上の者が職権や地位などの権力を使い、仕事の域を超え、下の者に対し人格的な批判や嫌がらせ等をすることで、生活・職場環境を悪化させる行為とされます。

多くの人は、上司の性的嫌がらせを拒否することで、仕事に影響が出るのではと恐れている現状です。上司が権力を使い、部下に性的関係をせまる行為は、パワハラがエスカレートしてセクハラに至るというプロセスを表しています。

そのため、セクハラ防止には、パワハラに敏感になって未然に防ぐことが必要とされます。




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2013年10月9日水曜日

「気が合わない…」信頼できる担当医に出会うには(2)

前回は、担当医の選び方のポイント、信頼関係のお話をしました。

担当医と信頼関係が築けないと、これでいいのだろうかと不安にもなり、気持ちも落ち込みます。
前回もお伝えしましたが、信頼関係が築けないようであれば、担当医を変えてみるのもひとつです。

信頼がおける方と巡り会うと、ご自身も安心することができ、症状の改善、問題の解決へと結びつくことができるからです。

 

ドクターショッピング


ドクターショッピングという言葉を聞いたことがありますか?

理由は様々ですが、「症状は出ているのに、原因がわからない」「説明不足による不信感」「症状のつらさを聞き入れてもらえない・理解してもらえない」など、相談する医療機関を次々と変える事を「ドクターショッピング」と言います。

ドクターショッピングの場合、今までの経緯などが担当医にきちんと伝わらずに、結果解決に至らないケースもよく見られます。
担当医を変更する場合、同じ医療機関であれば、データは引き継がれますので、今までの経過は伝わりますが、他の医療機関の場合は、今までの経緯、内容、薬の有無など、自ら伝えていかねばなりません(日頃から治療メモなどをつけておくことが大切です)。


担当医との信頼関係を構築できてこそ、症状の改善や問題解決につながっていくということを覚えておいて下さいね。



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2013年10月2日水曜日

「気が合わない…」信頼できる担当医に出会うには(1)

医療機関にかかって、問題が解決したり症状が軽くなったりすると良いのですが、時には担当医と気が合わない、信頼できないということもありますよね。

どうすれば、信頼できる担当医に出会うことができるのか、信頼できる担当医とはどういうものか、ここではお話します。

 

担当医の選び方


あなたの担当医はいかがですか?チェックしてみましょう。

・治療の進め方、方法、薬について具体的に説明してくれるか
・どんな分野に詳しいのか、何を専門にしているのかを教えてくれるか
・親切に対応してくれて、話をしていて安心できるか
・こちらの思っていることを自由に話せて、批判や非難を受けないか
・周囲のことも視野に入れた対応方法を考えてくれるか

 

担当医との信頼関係1


担当医との信頼関係は、正直に症状や気持ちを伝えることでつくられていきます。
しかし、気持ちを話しても担当医が受け止めてくれない、あるいはしかるべきリアクションがない、症状が一向に改善されない、などの場合は、担当医が多い機関なら担当医を変えてもらいましょう。
そうでない場合は、他の医療機関・相談機関を考えてみることをおすすめします。

 

担当医との信頼関係2


気をつけなければならないのは、担当医に信頼がおけないまま治療を続けていくことによって、二次的な症状も起こりえるということです。
担当医や医療機関を変えることを、自分で決めるのが困難であれば、家族や周囲に相談したり、相談機関を利用したりしましょう。担当医を変えることによって、症状の改善、問題の解決に至ることもあるからです。

お互いの信頼と理解を深めながら進めていくことができる担当医に出会うこと、治療を進めていく上で欠かせないポイントです。

次回は、担当医を変えることのメリット、デメリットについてご紹介します。



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2013年9月25日水曜日

不安神経症

不安神経症とは、強い不安やそれにともなう身体の症状を主な症状としたもの全てを指す病気です。

 

不安神経症に含まれる病気


元々、不安神経症、恐怖症、強迫神経症と呼ばれていたものが、まとめられたものです。
特異的恐怖症(高所、閉所、雷、動物など)、社会恐怖症、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などが含まれます(DSM-Ⅳ)。

 

主な症状


症状の現れ方は様々で、急激に強い不安が起こるもの、数時間から数日かけて少しずつ不安が継続するもの、
ずっと不安な状態が続いているものがあります。
ひどい恐怖や動悸、息切れ、発汗、嘔吐感などが現れることもあります。
症状が起きないように、不安になる場所や行動を避けようとして日常生活が不自由になることが多く、重くなると外に出ることもできなくなってしまいます。

 

不安神経症の治療


薬物療法とカウンセリングなどの心理療法が有効とされています。
一般的に不安を緩和する薬が処方されますが、そのほかの症状によって処方が変わります。
治療については、医師とよく相談しましょう。カウンセリングや心理療法を併用することも効果的です。また、普段から規則正しい生活を送ることも、回復を助けます。不安が強かったり、長く続いたりしている時は早めに精神科、心療内科に相談してみてください。



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2013年9月18日水曜日

こころの病で休職中 本人編(2)

休職初期の段階と休職期間中について、前回はお話しました。
今回は、休職後から復職に向けてのお話をしたいと思います。

 

家族を頼る


休職に入る前・休職期間中・復職に至るまでの間、いちばん頼りになるのが家族です。
病院に一緒に行ってもらう、薬の服用を確認してもらうなど、こころの病は一人で治そうとせず、家族に協力してもらいましょう。

 

職場との連絡


職場の担当者とも、1ヶ月に一度は連絡を取り合えるようにしておきましょう。
会社では休職期間を定めています。それまでに復職できるのか、休職期間を延長できるのかなど、現在の症状や状況を話しておくことによって、職場もいつ復帰できるのか、サポート体制はどうするのかなど、双方で対応策を考えることができます。

また、職場とつながっていられることでで、安心感も得られるということもあります。
ご自分で連絡を取るのが困難な場合は、家族に連絡を取ってもらうと良いでしょう。

 

仕事を始めるタイミング


症状改善と体力の回復によっては、復職したり、新しい仕事(職場)についたりすることが可能になるでしょう。

しかし、焦ってはいけません。現在、復職しても再休職してしまう方が多いということが問題となっているのです。
早く復職しなくてはと焦るあまり、再発してしまうケースが多いのです。

休職・復職を繰り返すことは病状の悪化にもつながります。
現在、心の病においても服薬と休養を充分に取ることによって、体力の回復と精神症状の改善が見込めるようになってきています。

焦らず、主治医、家族、職場とも相談をしながら、タイミングを見極めて復職していきましょう。



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2013年9月11日水曜日

こころの病で休職中 本人編(1)

こころの病で休職すると、休職期間中のこと、また復職のこと、思い悩むこと多いものですよね。
今回はこころの病で休職中の様子や対処について、お話します。

 

こころの病とは


こころの病とは、心理面が原因によって起こりうる病気です。

「うつ病」
耐え難いほど落ち込んだ気分が続き、何ごとにもやる気や興味を失ってしまいます。

「神経症」
強い不安を覚えたり、発作に襲われたりすることによって、パニック障害などを引き起こします。

「心身症」
胃痛や頭痛、機能障害など身体症状として表れます。

これらはストレスが主な原因となって起こる病気ですが、人間関係、環境など様々な要素が含まれると考えられています。

 

休職初期


休職したばかりの時は、身体が思うように動かないという方も少なくありません。
朝、起きようと思っても思うように身体が動かなかったり、食欲がなかったり、薬の副作用から眠気があったり身体が重かったり…症状は人それぞれです。

症状によっては、自分のことを怠け者のように感じてしまうかもしれませんが、休職しなければならないくらい身体やこころに負担を強いてきたからこそ、今は休養が必要なんだと思いましょう。

 

休職中期


薬は服薬を始めてから2週間は経過をみないと、その薬が合っているのか、効果があるのか分かりづらいかもしれませんが、服薬・休養が充分にとれ始めると落ち着いてくることが多いものです。

気をつけてほしいのは、こころの病は風邪などとは違い、一気に治る・良くなるというものではなく、治療期間も症状や経過によって人それぞれだということです。
体調の良い日もあれば、すぐれない日もあります。

症状が落ち着き外出できるようになると、病院と平行してカウンセリングを受けたり、グループケアに参加される方もいます。
ご自分に合った治療方法を、主治医と相談しながらすすめていくことが大切です。
あせらず休職中は充分な休養を取り、体調の回復・改善に努めましょう。


次回は、復職についてお話します。



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