2013年7月31日水曜日

「体がだるい…疲れが取れない…」ストレスで起こる身近な病気

なんとなく体が不調だなと思ったら、実はストレスの溜まり過ぎかもしれません。
今回は、ストレスで起こる身近な病気について考えてみます。

 

ちょっとだけ不便を感じる病気


まずは、意外なところで、口臭のキツイ人。
「え?口臭とストレスに一体何の関係があるの?」と思われるでしょう。

歯茎の病気が原因かもしれませんが、長引く歯周病は実はストレスと関係があると考えられます。
ストレスが自律神経の働きを乱し、細菌などを防御する免疫系の働きにも影響を与えるからです。免疫系が正常に働かないと、体の中に入りこむ細菌に対しての抵抗力が弱くなります。

口の中と言えば、他にも、口内炎もありますね。口内炎はいろいろな種類があるので、一概には言えませんが、口内炎もストレスと関係があるとも言われています。

歯周病や口内炎は、日常生活でちょっと不便が起きる程度なので、見逃しがちかもしれませんが、ストレスで「体が弱っているサイン」かも知れません。


あなどれない睡眠と食事


歯周病や口内炎だけでなく、ストレスは様々な身近な病気と関係があります。
例えば、風邪が治りにくい人、下痢気味の人、胃が重い感じがする人、抜け毛が多い人、頭痛がする人などはオフィスで多く見られますが、病院に行かず、我慢していることが多いと思います。

確かに、これらの軽い不調は、忙しい時間を割いてまで病院に行かなくても、我慢できるかもしれません。ただ、その不調の裏側に自律神経の乱れがあり、体の抵抗力の弱まりが隠れているのです。抵抗力の弱さを放っておくと、大きな病気に感染する確率も高まってしまいます。

「体が弱っているサイン」は放置せず、早めに治しましょう。
さらに、睡眠と食事をきちんと整えて、病気に負けない体作りをしましょう。

電車の中の窓ガラスに、ふと映る自分の顔。その顔が疲れていたら、今日は早めに帰り、美味しい食事と十分な睡眠で、早めに回復させましょう。


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2013年7月24日水曜日

「これってDV…?」デートDVの恐怖(2)

交際相手から酷い暴力を受けているのになかなか別れられない、そんな被害者が大勢います。
前回は、デートDVがどんなものかお伝えしました。

では、なぜデートDVを受ける人は交際相手から逃れられないのでしょうか?
今回は、そんなデートDVの「罠」についてお話します。

 

デートDVのサイクル


デートDVを行う交際相手から逃れられない理由は様々あります。
例えば、別れたら、逃げたら、もっと酷い暴力を受けるかもしれないという恐怖心からなどです。
その中で、「DVサイクル」という現象が、被害者のDVから逃れる決意を奪ってしまうと言われています。

デートDVにはサイクルがあります。
加害者は、交際相手に酷い暴力をふるったあと、突如として優しくなり、「俺(私)が悪かった、二度としない」、また泣きながら「見捨てないで、別れるなんて言わないで」と懇願します。
そう言われると、被害者は交際相手が好きということもあり、「この人を見捨てられない、自分しかこの人を分かってあげられない」「暴力もふるうけど、本当は優しい人」と思ってしまうのです。暴力と優しさが交互に繰り返されることによって、被害者自身にも加害者に対する精神的依存が生じてしまいやすいくなります。

しかし、こういったアメとムチを繰り返すことで、暴力はどんどんエスカレートし、仕舞いには被害者の逃げる気力さえ奪ってしまうのです。


デートDVを受けたら


「好きな人だから信じたい、受けとめたい」
その気持ちはよく分かります。でも、受け止めてあげることだけが相手への愛情ではないはずです。
時に、勇気を出して相手のことを思い突き放すことも大切ではないでしょうか。

デートDVは一人では解決しにくい問題です。婦人相談所や配偶者暴力支援センターなどの場所で相談にのっていますので、一人で悩まず相談に行ってみてください。


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2013年7月17日水曜日

「これってDV…?」デートDVの恐怖(1)

あなたは、交際相手から暴力を受けたことはありませんか?
酷い束縛を受けたことはありませんか?
また、そういった相手の行為を「あの暴力は、自分の事を本当に愛しているから…」と考えてしまっていませんか?

思い当たる人は、知らぬ間に「デートDV」の被害者になっているかもしれません。今回は、デートDVについてのお話です。

 

デートDVとは?


DV=ドメスティックバイオレンスとは、同居関係にある配偶者や内縁関係や両親・子・兄弟・親戚などの家族から受ける家庭内暴力のことを言い、ドメスティックとは本来「家庭内」という意味を持っています。
しかし、最近ではDVが家庭内に留まらず、婚姻関係にない男女間でも見られるようになり、このことを「デートDV」と言うようになりました。

内閣府の調査によると、20代女性の5人に1人以上が交際相手の男性から暴力を受けた経験があり、また、交際しているカップルの3組に1組の間でデートDVが起きているというデータもあります。デートDVという言葉が出来たのは最近ですが、今、高校生や20代の若者を中心に被害が広がっていると言われています。

じゃあ、デートDVってどんな行為?


デートDVの行為は大きく分けて次の5つとされます。

(1)たたく、ける、ものをなげつける
(2)ばかにしたり、傷つく言葉を言う、大声で怒鳴る
(3)メールのチェックや友達付き合いを制限される
(4)性的な行為を無理やりする
(5)デートの費用やお金を無理やり出させる

身体的精神的、様々な種類の暴力がありますが、目的は暴力ではなく相手を自分の思い通りにしたいという支配欲です。デートDVの被害者は、日常的な暴力で感覚が麻痺してしまったり、自分が悪いと自分を責めたりしてしまい、なかなか被害から抜け出せません。


いかがですか?心当たりはありませんでしたか?
次回は、デートDVの原因や対処法についてお話します。


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2013年7月10日水曜日

「ママ友いじめ…」ママ友ストレスから妻を守ろう

公園デビュー、幼稚園でのママの集まりなど、「ママ友付き合い」は気を遣うことが多いようです。
会社だって人間関係は大変と、ついママたちの人間関係も同じように考えていませんか?

今回はママ友付き合いのストレスについて、一緒に考えてみましょう。

 

【ママ友付き合い、なぜ大変?】


会社の付き合いとママ友付き合い。その違いと特徴、分かりますか?

(1)ママ友集団は目的集団ではない。
ママ友集団は会社と違い、共通の目的を共有しあう集団ではありません。ですから、関係がダメになったらダメなままだったり、感情を抑える必要性がなかったり…。自然に集団がまとまる目的がないのです。

(2)暗黙のルールのみで動く。
会社では、暗黙のルールもありますが、上司や後輩など上下関係のルールもありますよね。これに対し、ママ友付き合いは暗黙のルールのみ。理不尽で納得いかないことも多いようです。

(3)女性には精神不安定な時期がある。
女性には、月経、産後、更年期など、女性ホルモンの乱れで精神不安定な時期があります。普段は温厚な女性であっても、怒りや不安が増幅すればトラブルが増えがち。解決が見出しにくくなる可能性もあるのです。


【黙って見守るだけではダメ】


「黙って見守り、必要な時だけアドバイス…」というのは、男性同士の場合。
女性の場合は、もっと積極的に話を聞いてあげることが重要です。カウンセラーのようにうなずいて「大変だね」「ヒドイね」と共感的に話を聞いてあげましょう。

また、ストレスに強い女性と弱い女性がいることも頭に入れておきましょう。気分転換が得意な女性や運動を好む女性は、ストレスに耐える力が強いのですが、そうでない女性もたくさんいます。ストレスに弱い奥様には、さりげなく、好きな映画や食べ物、アロマオイルを用意するなどして、気分を変えるサポートをしてあげましょう。

しかし、中には嘘のウワサを流すなど、悪質なママ同士のトラブルもあります。
孤立した奥様を癒してあげられるのはダンナ様しかいません。注意深く様子を伺って、恥ずかしがらずに早めのサポートを!


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2013年7月4日木曜日

「イライラしたり…くよくよしたり…」情緒不安定の原因と対策は?

「情緒不安定」という言葉、私たちは日常的によく使いますが、具体的にどういった症状を指すのでしょうか。今回は「情緒不安定」についていろいろ考えてみたいと思います。

 

【いろいろありすぎ?情緒不安定の原因】


「情緒不安定」とは、理由もなく不安になったり、テンションが高くなったり、イライラしたりするなど感情の起伏が激しい状態をいいます。

例えば、寝不足の日。グタ~ッとしていたかと思えば、次の瞬間、妙にテンションが高くなる人がいますね。また、女性は、生理の前後は女性ホルモンの変動によって、いつもよりも不安になりやすかったりします。このように私たちは体調が原因で情緒不安定になることが多いのです。

体調が原因で情緒不安定になること自体は、特に異常ということはありませんが、情緒不安定の程度が強かったり、持続時間が長かったりすると、治療の対象になることもあります。「情緒不安定」が心の病気の一症状の場合、精神科医の治療対象となる場合もあるのです。


【情緒不安定の解決法】


では、私たちは「情緒不安定」になった場合、どうしたらよいのでしょうか?

まずは自分自身の年齢・性別・行動から、心当たりとなる体調不良はないか、考えてみましょう。睡眠不足、お酒の飲みすぎ、生理や更年期障害、ストレス…などに心当たりがあれば、まず休養をとることが第一です。

ちなみに、ホルモンの変動というのは、女性に限ったことではなく、男性更年期には男性ホルモンの変動により、情緒不安定になることがあります。その場合、男性外来のある病院に行くと相談にのってもらえるでしょう。
人間関係のストレスの場合は、信用できる友人やカウンセラー等に相談してみましょう。

何が原因なのかわからない場合や、情緒不安定のレベルが高く、日常生活に支障をきたしている場合は、心療内科や精神科を受診すると、症状に合わせて、薬を処方してくれます。薬というと抵抗感をもつ人もいると思いますが、漢方やサプリメントを処方する場合もあります。まずは相談してみましょう。


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